干網
38枚目の刺し子ふきんは干網を刺しました。
オリムパスさんの図案付き晒を使用。
刺し子糸は染織アトリエKazuさんのもの、外枠はホビーラホビーレさんのもの。
この干網は曲線の模様刺しですが、隙間が適度に空いているので、初心者でもサクサクと刺すことができました。
シンプルな曲線が美しい模様です。楕円形の網目模様が交互に重なっていて、眺めるのも楽しいです。
あ〜曲線って刺すのが難しいなぁと思うことがなくなってきたのですが、刺し子の針の動き自体に慣れてきたのかもしれません。
刺し子をはじめて9ヶ月経って、やっとです。
裏地はこんな感じ。模様刺しなので、表も裏も同じ模様になります。
伝統模様の干網
干網は着物にもよく使われている伝統模様です。
昔の人たちが、海の豊漁を願って刺した模様でしょうか。
干網といえば、鯵の開きなどを入れて干物にするブルーの三段ネットをイメージしてしまいました。(貧困なイメージ力…)

パール金属 ひもの 干し網 3段 300×200mm H-45
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ちなみにこんなネットもあります。キャンプで食器などを干しておくと虫もつくことがない便利グッズ。おしゃれな干し網といった感じ。
この伝統模様の干網とは、漁で使う網のことをさすようです。
漁港に行くと、漁師さんたちが座っておしゃべりしながら網の手入れをしている風景を目にします。あの網のことか〜と頭のなかでつながりました。
なので、刺し子糸はブルーではなく、紫色にしています。
ちなみに、同じ海に関連した伝統模様には、他に青海波があります。刺し子の1枚目に刺した模様です。
日本は島国で、周りを海に囲まれているので海がとても身近な存在なことや、昔は魚が貴重なタンパク源であったことから、海に関連した伝統模様がたくさんあるのかなと思いました。きっと、昔の人たちは大漁祈願の想いを込めて着るものなどに刺していたのでしょう。
伝統模様を刺しながら、歴史や暮らしのことについて思いをめぐらすのも刺し子の楽しみ方のひとつだと思います。