水面の涼
39枚目の刺し子ふきんは水面の涼を刺しました。
オリムパスさんの図案付き晒を使用。
刺し子糸は段染め糸の部分は染織アトリエKazuさんのもの、外枠はホビーラホビーレさんのものを使用。
全体像
裏地はこんな感じ
水面の涼というこの模様はオリムパスさん考案のモダン模様なのかな。
角七宝と少し似ているような気がします。
水面の涼(みなものりょう)という模様のネーミングを、どう捉えていいのかよくわからなかったのですが、涼という字には涼しい風という意味があるようなので、水面を渡る涼しい風のイメージなのかなと考えました。
水面は海というよりも静かな湖畔。そこに吹き渡る涼しい風。
模様の円の中心から外側に向かっていく感じが、水の波紋のように見えてくるので不思議です。
伝統模様のなかに波紋はたくさん出てきます。平穏な波紋は吉祥の証しとされているそうなので、この水面の涼も縁起のよい模様ですね。
とてもきれいな模様で、これからの初夏の雰囲気にぴったりです。寒色系の刺し子糸でさわやかに刺すとより一層いいなと思いました。
模様刺しは、当たり前だけど、一目刺しと比べると、針を刺す回数も刺し子糸を使う量も少ないので、サクサクと刺して完成できます。この水面の涼も、早ければ1日で仕上げられるので、超初心者向けの模様です。
刺し子ふきんのアレンジ
オリムパスさんの親切だなと思うところ。
刺し子ふきんのアレンジの案として、刺し子クッションの作り方まで説明書に書いてあるのです。刺し子をしていると、刺し子ふきんばかりが何枚も溜まっていくことが悩みになってきます。その悩みにもしっかり向き合ってくれているオリムパスさん。
そして、律儀に晒にはクッション用の出来上がり線もプリントしてくれています。
晒の出来上がりサイズは31㎝×31㎝なのですが、30㎝角の圧縮パンヤまで販売されています。
一目刺しの刺し子ふきんの説明書にはクッションのアレンジのことは書いていないのですが、模様刺しの方には必ずといっていいほど書いてあります。一目刺しでもクッションにアレンジしても良さそうですね。
最近とみにオリムパスさん推しな自分。手芸メーカーとして、お客様ファーストなスタンスをいたるところに感じるから。
一時は、自分で晒を裁って方眼を書いて刺し子をすることを目標にしていたのですが、その目標はどこへやらという感じになりました。
オリムパスさんから販売されている刺し子ふきんの全模様をコンプリートしたいくらいになってきています。