独学で刺し子をはじめる
刺し子を独学ではじめるにあたって、わたしの考えることを下の記事にまとめています。先に①~模様編~を読んでいただくと、よりわかりやすいかと思います。
図案付き晒をおススメする理由とは
刺し子を独学ではじめるとき、まず市販されている図案付き晒を使うことをおススメします。
もちろん、自分で方眼や図案を書いて刺し子することもいいのですが、せっかく図案付き晒が市販されているので、まずはそこから導入した方が取り組みやすいと思います。自分で方眼や図案を書いて刺し子するのは、難易度的には高いのです。
市販されている図案付き晒を刺していくことで、いろんな日本の伝統模様と出会い、とても勉強になりました。
また、刺し子をする上でのいろんな技法やコツなども会得できるのではないかと思います。
今回は、市販されている手芸メーカー別に情報をまとめて書いていこうと思います。
わたしが購入したことがある、ホビーラホビーレさん、藤久さん、オリムパスさんの3つの手芸メーカー別にまとめてみます。
図案付き晒はどのメーカーも、だいたい一枚300〜400円で販売されています。
これが高価いと思う方は100均のseriaさんにて刺し子のミニふきんが販売されているそうなので、そちらもご検討ください。
ホビーラホビーレ
サイズ:32㎝×37㎝
晒の質は柔らくて厚みもしっかりある。個人の主観ですが、肌触りが上質だと思います。
色味は少しベージュがかった感じ。
店舗が百貨店系列に入っていることが多いです(関西はすべて百貨店)。なので、高級なイメージを抱きがち。店員さんのホスピタリティが素晴らしくて、たくさんお話してくれます。
店頭で売られている図案付き晒がパッケージに入っていないため、手で触って確認できます。模様が豊富にあるので、選ぶこと自体楽しめます。
このお店の特徴は、刺し子の完成品が見本としてたくさん展示されています。面白いのは、20倍くらいの値段がついているので、これは売り物ではないのだよと言っているのか一体何なのだろうと思います。
藤久
サイズ:31㎝×31㎝
晒の質は薄くてかためです。
色味は真っ白なので、ふきんにするには一番清潔感を感じられる。
一目刺しの十字花刺しをはじめて刺すときに、この藤久さんの図案付き晒を使いました。この一枚で十字花刺しに魅了されたのですが、十字花刺しを刺すときは藤久さんでいきたいと思います。
難点としては、模様刺しは針目が細かいため、運針進みにくいこと。針を抜く動作に力が入り、時間もかかる。指ぬきが必須かと思います。
実は下の模様刺しの朝顔は途中で断念したものです。針目がキチキチと詰まっているので初心者のわたしには刺しづらいのです。
藤久さんの刺し子材料は、クラフトハート トーカイさんで販売されています。
オリムパス
サイズ:31㎝×31㎝
晒の質は薄くて柔らかい。手触りはガーゼに近い感触。
色味は真っ白です。
キットには詳しい説明書が付いているのですが、くぐり刺しなど難易度の上がる技法のときはそちらを購入してみるといいと思います。実際にわたしも購入して刺し子しましたが、くぐり刺しの一枚目にこちらを使わなかったことを後悔しました。
難点としては、図案の歪みが若干気になります。特に外枠が歪んでいることが多いです。
刺し子ふきんを刺していると、こんなにもふきんばかり作ってどうするのか問題にぶち当たります。そこで、オリムパスさんは刺し子ふきんだけでなく、アレンジというか使い途の提案をしてくれるのです。模様刺しの図案付き晒には、クッションにも応用できるように図案がプリントされていますよ。
↓クッションの中身も販売されています。
まとめ
40枚ほど刺し子ふきんを刺してみて思うのは、独学の初心者の方が導入として、まず一枚目に手にとる晒はオリムパスさんのものがいいのでは?ということです。まったくの個人的見解なので、もちろん、違うよと言う意見もあると思います。ひとつの意見としてご参考になさってください。
独学ではじめると、いろんなことがわからないので、初心者に対する説明が詳しいことが、何よりまず優先されると思います。そういう点で、オリムパスさんが一番親切だと感じました。
どのメーカーにも長所短所がありますが、一通りいろんなメーカーのものを試して刺すのも楽しいと思います。