段染め糸の魅力
刺し子をはじめる前はフランス刺繍をやっていて、このような段染め糸を使うことがなかったのですが、刺し子をはじめてから、段染め糸の色のグラデーションの魅力にハマっていきました。
そもそも段染めとはなに?
一定の幅で、無地あるいは模様を横または斜めに染めること、および染めたものをいいます。だんだら染めともいいます。*1
定義の文章を読んでも、わたしの理解力が弱いためかイメージしにくいのです。
要するに、一定の幅で数種類の色を段ごとに染めていく染織の手法と捉えています。
段染め糸は、色のグラデーションが醍醐味です。
色と色を組み合わせる色あそびは心が躍り、とても楽しい。
段染め糸の色味を考えて刺し子の模様と合わせて、イメージをふくらませていくのも楽しいですね。
こどもの頃に誰もがクレヨンや色えんぴつなどを使ってする色あそびを、大人になってもこうやって楽しむことができるのだなぁと思いました。
以前、糸の手染めにチャレンジしたことがありますが、なかなか段染めのグラデーションを綺麗に出すのがとても難しかったです。
たかが数回やってみて、あきらめるのもどうかと思うけど、これは染織のプロにおまかせするのが一番だなと思いました。
でも、またいつか気まぐれに挑戦するかもしれません。そう、なにごともチャレンジが大切。
お気に入りの刺し子糸をみつける
いまとても気に入っているのが、津軽工房社さんのmederuの刺し子糸。
糸の撚りが硬めなところが好みで、初心者のわたしには糸を扱いやすくて、とても刺しやすいのがいいのです。刺しつづけていると糸が毛羽立ってきたりするのがありません。
そして、なにより色の繊細なグラデーションがほんとうにきれい。
mederuの刺し子糸を見ているとつくづく、段染め糸の醍醐味が満載だなぁと思うわけです。
当たり前だけど、自分では絶対に出せない色のグラデーション。
色と色の組み合わせも自分の好みなのです。
ただ、刺し子糸のラインナップが、こぎん糸よりも種類が少ないことが残念です。津軽はこぎん刺しの方が盛んなのでしょう。
種類だけでなく数も少ないのか、前回購入した刺し子糸を検索すると、すでにSOLDOUTになっていたりするので、タイミングを見計らう必要があるようです。手仕事でされているのでしょうし、人気あるのだから仕方ありません。
一かせが60㎝ですが、オリムパスさんの一目刺しの模様(十字花刺しはオリムパスさんの刺し子糸量5かせ)によっては足りなくなるので、2かせ注文するのが無難かもしれません。
今回は2かせずつ注文するようにしました。
糸を大量に使う一目刺しの模様も刺したいので。途中で糸がなくなるとか、悲劇としか言いようがないもの。
糸語りはこれにておわり。
*1:きもの用語大全