刺し子をはじめた経緯
わたしは、刺し子をはじめて、ちょうど一年経った刺し子の初心者です。
2018年8月のお盆やすみに、刺し子をはじめました。刺し子をはじめるまでは、フランス刺繍を趣味として楽しんでいました。特に、樋口愉美子さんの刺繍図案はとても魅力的で、刺繍をしていると本当に楽しく癒されるのでした。
その頃、Instagramに完成した刺繍作品の写真を載せていたのですが、たまたま、#刺し子や#一目刺しといったハッシュタグで載せられている写真に目を奪われてしまったのです。現代の鮮やかに染められた刺し子糸によって、規則的に刺されている伝統模様を見て、こんなに素晴らしいものがあるのかと魅了されました。
そこから、一気に刺し子にハマっていく日々となったのです。
刺し子をはじめた頃は、インターネットでGoogleといった検索ツールはもちろん、SNSのInstagramでもひたすら検索をして、刺し方やふきんの仕立て方まで調べて、独学でやっていました。おそらく、ほとんどの方が刺し子を独学ではじめているのだと思います。
刺し子初心者の刺し子本3冊
この一年間、刺し子初心者のわたしが使ってきた刺し子本を紹介します。
①刺し子のふきん 主婦と生活社
刺し子の初心者が一番手に取りやすい入門書だと思います。
伝統模様22種類、イラスト模様4種類が載っています。また、刺し子のアレンジ作品として巾着、パスケース、ブックカバー、がま口の4つの写真のみが掲載されていますがが、作り方は載っていません。
代表的な伝統模様についてわかりやすく載っているのでとても学びやすかったです。
オリムパスさんの刺し子模様が採用されています。オリムパスさんの図案付き晒もあるけど、さらし木綿を購入して自分で模様を描けば経済的と推奨もされています。刺し子ふきんの具体的な作り方から、伝統模様の図案のうつし方まで丁寧に書かれています。
本の値段も手ごろなので、初心者の入門書としていいのではないかと思いました。
②刺し子を楽しむこもの ブティック社
【丁寧な暮らしを彩る手仕事】と背表紙に副題として書かれています。
ネット上では時折、アンチ丁寧な暮らし派が出てくるのですが、この表現を揶揄する意味がよくわからず、丁寧な暮らしを心がけるのはいいことなのになぁと、いつも不思議に思っています。誰も無理強いしていないわけですし。
話が横道にそれてしまいました。
刺し子の技法には一目刺し・くぐり刺し・模様刺しと大きく3つあるのですが、この本はそれらの技法別に説明が詳しくわかりやすく書かれています。特に、くぐり刺しをはじめるときには、くぐり刺しの刺し順の説明の箇所が、とてもわかりやすかったです。
あと、模様刺しには直線と曲線があるなど、いまでは当たり前のように理解していることも、刺し子の超初心者には系統立てて理解できるので、良書だなと個人的に感じています。また、タイトル通り刺し子小物の作り方もしっかり掲載されているので、刺し子ふきんだけではなく、他に応用して作品を作りたいと思っている方にはおすすめです。
③一目刺しの刺し子のふきん 主婦と生活社
この本は安蒜綾子さんオリジナルの一目刺しの図案集です。
安蒜さんはInstagramでも新しい一目刺し図案を発表されておられるのですが、本当に可愛くてモダンな幾何学模様に魅了されます。別に刺し子をしなくても、本をめくりながら図案の数々を眺めているだけでも楽しくなるほどです。
刺し子ふきんの作り方のページも、とても細部にわたって丁寧に詳しく書かれています。
例えば、刺し子糸の糸玉の作り方まで載っていて、刺し子をはじめたばかりの超初心者にとっても役に立つ情報が載っています。一見、オリジナル刺し子図案集なので、刺し子の経験者向けなのかなと思ってしまいがちですが、初心者ほど読んだ方がいい本かもしれません。
晒に方眼を書いて、一目刺しを刺していく順序も、とてもわかりやすかったです。読者目線で親切丁寧に書かれている本だなと思いました。
まとめ
刺し子本は上記の3冊以外にもたくさん発売されています。
フランス刺繍は刺繍作家さん考案の図案集を購入して作品をつくっていきますが、刺し子はフランス刺繍と違って、図案がプリントされた晒が手芸メーカーより販売されています。刺し子をはじめたばかりの超初心者のときは、それらの図案付き晒を購入して、刺し子の技法に慣れていくのもいいのかもしれません。
そのため、刺し子本は刺し子のなりたちや技法などを系統立てて理解できるように書かれたものを、厳選して購入した方がいいのかなと思いました。
また、本で見てわからないことがあれば、ネット検索もとても有効です。手芸メーカーさんのサイトも、とてもわかりやすく説明が書かれているので、ぜひ検索をおすすめします。