刺し子をはじめて、ちょうど一年の初心者が、実際に使ってみての個人的な感想ですが、刺し子糸の情報をメーカー別にまとめてみました。
ホビーラホビーレ
ホビーラホビーレさんの直営店があるのですが、百貨店に入っていることが多いです。関西はほぼ百貨店。
店舗に行くと、刺し子ふきんの見本がたくさん飾って置いてありますが、刺し子初心者には興味深く見せてもらえます。
オンラインショップもありますが、刺し子をはじめようとするときは、ホビーラホビーレさんの店舗へ行って、見本の刺し子ふきんを見た方がイメージしやすいと思います。初心者のような顔をしていると、「はじめてですか?」と尋ねてくださり、刺し子針もちゃんと出してきてくださり、とても丁寧に接客してもらえるので、刺し子初心者が第一ステップで行く手芸店としておススメです。
糸の質感
ホビーラホビーレさんの刺し子糸は一言でいうと、初心者にとっても扱いやすい上質な糸です。他の刺し子糸を使ったときに感じる、毛羽立ちや糸が割れてしまうことがほとんどなく、初心者が扱いやすい糸の質感になっています。
段染め糸(ぼかしミックス)のラインナップが少なめですが、単色糸の発色はとても美しいです。
長さ
段染め糸(ぼかしミックス):56m
単色糸:85m
料金
段染め糸(ぼかしミックス):¥324(税込)
単色糸:¥216(税込)
オリムパス
言わずと知れた手芸メーカー。刺し子材料のラインナップが豊富にあります。手芸屋さんに置かれていますが、種類が豊富なので公式オンラインショップなどで検索して、ほしい商品をピックアップして購入するのもいいかもしれません。
糸の質感
撚りがすこし甘めなのと毛羽立ちやすいことが気になります。初心者のわたしにはすこし扱いにくいかなと思っています。
単色糸の色味でどうしても使いたいものがあるときなどに使っています。
長さ
小かせ:20m
大かせ:100m
料金
小かせ:ボカシは¥120(税抜) 単色糸は¥100(税抜)
大かせ:ボカシは¥430(税抜) 単色糸は¥300(税抜)
飛騨さしこ
岐阜県高山市にある本舗飛騨さしこさんの直営店に行ってみたいと思うのですが、なかなか機会がありません。刺し子の聖地だと勝手に思って憧れています。
他にも刺し子の有名なお店があるのが飛騨高山ですね。
刺し子糸は飛騨さしこさんの直営のWEBショップもありますが、楽天でも販売されており、わたしはそちらで購入しました。いつか、飛騨高山を訪れて実際に刺し子に触れてみたいなぁ。
糸の質感
単色糸、段染め糸ともにたくさんの色のラインナップがあり、とてもカラフルで魅力的な色味の刺し子糸がそろっています。草木染めの刺し子糸もあるようです。
撚りはややかためで毛羽立ったりすることはないのですが、糸の長さが長すぎると刺している途中で団子のように絡まってしまうことがあり、初心者のわたしにとってすこし扱いにくい部分もあります。
長さ
小かせ:50m
大かせ:145m
料金
小かせ:段染め糸は¥220(税込) 単色糸は¥180(税込)
大かせ:段染め糸は¥540(税込) 単色糸は¥490(税込)
染織アトリエKazu
刺し子をはじめてInstagramで刺し子さんたちの投稿写真を見ていると、たくさんの方々が#アトリエKazuといったハッシュタグをつけているのが気になりました。
そして、その段染め糸の色のグラデーションの美しさに、たちまちに魅了されてしまいました。
ネット注文もされているようなのですが、パステル系・原色系のピンク、ブルーといった希望をメールで伝えて、おまかせで注文するといった感じのようです。
色の細かい指定はできず、刺し子糸の在庫のなかから発送されるようなので、できたら百貨店の催事へ出向いて行って、実際に刺し子糸を見て購入する方がいいと思います。
北海道小樽市に直営店はあるのですが、全国の百貨店の催事を随時まわって販売されているようです。わたしはもちろん、直営店へ行って購入することはできないので、百貨店の催事で購入させていただきました。そのときのことを下の記事に書いているので、よければご参照ください。
糸の質感
太糸は想像以上に毛羽立つので、糸のほこりで顔がかゆくなったりする方は気をつける必要があります。太糸の毛羽立ちと糸割れが気になるかなというくらいで、糸のなめらかさには最初ものすごく感動しました。
細糸だと毛羽立ちや糸割れはまったく気にならないので、糸のほこりが気になる方は細糸を購入されたらいいのではないかと思います。
長さ
太糸(20/6):120m しつけ糸を6本合わせた位の太さ
細糸(20/4):210m しつけ糸を4本合わせた位の太さ
料金
太糸(20/6):¥756
細糸(20/4):¥972
津軽工房社 mederu
津軽工房社さんのmederuもInstagramの刺し子さんたちの投稿から知りました。人気があるためか発売されてもすぐにSOLD OUTになるので、こまめに津軽工房社さんのサイトをチェックしておく必要があります。好みの色の刺し子糸を見つけたら、即購入する方がいいかもしれません。
BASEというネットショップで、津軽工房社さんの商品を購入することができるのですが、購入しやすいのがいいなと思っています。忙しい方に利用しやすいかなと。
もちろん、色味や糸の質感などの点からも、いま一番気に入っている刺し子糸メーカーさんです。
糸の質感
細口のスーピマコーマ糸という糸を使用し、20番手の4本撚りだそうです(ちょっと初心者さんにはわかりにくい表現ですね)。
撚りはかためで、毛羽立ちや糸割れはほとんどありません。
段染めの色のグラデーションが絶妙で、うっとりするほどに素晴らしいです。色味がはっきりとした感じではないパステル調で、光沢があるのが特徴ではないかと、初心者のわたしは思っています。光沢といっても、ラメラメした感じでは決してありません。
長さ
1かせ:60m
料金
1かせ:¥430(税込)
まとめ
刺し子糸は、用途や模様といったことだけでなく、人それぞれの好みの質感があると思うので、実際に手にとってお試しされるのが一番なのかなと思います。
ただ、初心者にとって役に立つ、刺し子糸のメーカー別に情報をまとめてあるサイトがほとんどないので、ネット(SNS含む)を検索して情報をかき集めることで、ずいぶんと時間を要してしまうのが気になっていました。
できるだけ右往左往しないようにという思いで、刺し子糸のメーカー別に情報をまとめてみました。
これから、刺し子を独学ではじめようとしている方の一助となりますように。