korentoの日々の手仕事ノート

手仕事のたのしみを綴っていきます。日常で感じることなども大切に。

ソーイング・コンテスト番組【ソーイング・ビー】がおもしろい

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10月3日からEテレでイギリスのソーイング・コンテスト番組【ソーイング・ビー】がはじまりました。

【ソーイング・ビー】とは、イギリスBBCで放送されたソーイング・コンテスト番組で、イギリス全土から老若男女問わず集められた8人のソーイング名人たちがテーマに沿って裁縫の腕前を競うという内容になっています。

ソーイング名人たちは20~80代までのさまざまな職業の8人の男女。

冒頭の場面で、番組の司会のクローディア・ウィンクルマンが、「40年ほど前は当たり前だった自分の服をつくることが、その後廃れてしまっていたけど、最近またブームになっている」と話します。イギリスではミシンが売れ出し、裁縫教室もあちこちで盛況なのだとか。

ブームに乗って、ソーイング・コンテストを行うことにしたそうです。

 

 

8人のソーイング名人たち

アン

「わたしにはお裁縫が必要なの。アイデアもどんどん浮かんできます。お裁縫なしでは生きていけません。わたしの一部なんです」と話す80代のソーイング歴75年の女性アン。最初は布の切れ端で人形の服をつくり、それを見た母親が生地を与えて11歳のときにブラウスをつくったのがソーイングのはじまりだそう。

サンドラ

3人の娘さんに参加をすすめられた清掃業の47歳の女性サンドラ。娘さんに服のアレンジを頼まれて普段からよくしているのだそう。

スチュアート

41歳のフィットネス・インストラクターのスチュアート。ソーイングをはじめたのは21歳の頃と話します。はじめて一人暮らししたときに、部屋を飾るカーテンやクッションやベッドカバーをつくったのがきっかけだそう。

ティリー

ティリーは2年のソーイング歴の女性。でも、たくさんの服をすでにつくっているそう。自分で型紙をつくって、服を仕立てているというかなりのソーイング上級者です。

ジェーン

ジェーンは15年前に夫と死別した女性。大好きな車や服に人生を捧げてきたそう。とてもおしゃれな女性です。

ミシェル

ミシェルは31歳の団体職員。7ヶ月の赤ちゃんのママ。幼い頃の記憶にいつも縫い物をする祖母がいるそう。家族が必要とするものを、何でもつくっていた祖母のことを話します。縫い物をしていると、祖母や母を思い出すのだそう。

マーク

マークは大型トラックの整備士の41歳の男性。週末には自分で手づくりした18世紀の衣装を着てイベントへ出かけるそう。Aラインスカートは「モダンすぎる」とぼやいていました。

ローレン

ローレンは27歳の最年少の女性。でも、ソーイング歴は22年。5歳の誕生日にソーイング・セットをもらってからいろんなものをつくってきたそう。「1990」という数字がデザインされたクロスステッチが額縁に入れられて映っていました。

コンテストの審査員

審査員は、一流デザイナーのパトリック・グラントと、裁縫教室の講師のメイ・マーティン。

「一流のテーラーと同じくらいの気持ちで臨むこと。素材や型、寸法などすべてを理解しなければいけません」と、厳しい表情で話します。

第1回は「スカート対決」

Aラインのスカートを、型紙どおりに3時間半の制限時間内につくることが課題です。

シンプルに徹すること、きっちり仕上がっていること、ダーツをつけることやファスナーをつけることなど、裁縫の基本的な技術ができているか審査されるようです。

「平面的な生地を身体のかたちに仕立てるのは経験の浅い人には大変、だから型紙が役にたつ」と、型紙の重要性について審査員たちが説明します。

イギリスの服飾の歴史において、型紙がどのようにうまれて。一般家庭へと広まってきたのかについて。1863年にサミュエル・ビートンという出版業を営んでいた男性が、自身が発行する雑誌にはじめて服の型紙を付録につけたそうです。女性たちが雑誌のイラストを見て、トレースできる型紙をつけて、それがどんどんと一般家庭へと広めていったのだそうです。

8人のソーイング名人たちが、ソーイング・ルームにある生地をまず選びます。どんな生地を選ぶか裏地をつけるのか、各々が自分のアイデアに沿って生地や素材を選んでソーイングしていきます。

ダーツをつけるのが、Aラインスカートをつくる上でのポイント。次のポイントはファスナーをつけること。

制限時間に課題をこなそうとソーイング名人たちは、それぞれが焦ります。みな「時間がない」とつぶやきます。

それでもさすがソーイング名人、タイムアップの段階では全員が完成させます。

そして、審査員たちが作品を審査していきます。

縫い目のそろい方、左右対称になっているか、裾のステッチにしわが寄っていないか、ファスナーが生地にかくれているか、ダーツの端のふくらみが出ていないか、Aラインのシルエットがきれいに出ているかなど、とても厳しい視点で審査していました。

1位になったサンドラのAラインスカートは、一人だけしっかり裏地までつけられていました。総合的な評価にプラスして裏地まできれいにつけていたことが評価されていたようです。

8位スチュアート、7位マーク、6位ティリー、5位ミシェル、4位ジェーン、3位アン、2位ローレンという審査結果になりました。

 

ネックラインのリメイク対決

次はトップスのリメイク課題。

半袖のブラウスのネックラインをリメイクすることが課題。どんなネックラインでもOK。制限時間は60分。

審査基準はアイデアと創造性、仕上がりの美しさ。生地はシアサッカーのコットン素材。シアサッカーとはペルシャ語でミルクと砂糖のことだそうです。

ネックラインのリメイクを60分で完成させるという審査なので、レースや生地を使ったりしてリメイクするソーイング名人たちが多かったです。いろんな素材があるので、ステッチの段階で滑りやすくて、手こずっている人も多かったです。

裏表を間違えて縫っていることに途中で気づいていまったサンドラ、スカート対決では1位だったけど、リメイク対決ではビリかもしれないと焦りながらも笑顔で話していました。みんな制限時間に焦りつつも、とても楽しそうなのです。

ですが、審査員のコメントが辛らつです。失敗したサンドラのことを、「大失敗したね、奇跡が起きない限りおかしなものになるとか。」結構ボロクソに言っていました。

でも、おべんちゃらは決して言わずに、本音でコンテスタントと向き合う感じがいいなと思います。日本人のように空気は読みません。こういうのがイギリスっぽいのでしょうか。

 

まとめ

ソーイングのコンテストの番組って今まで観たことがなかったので、とにかく新鮮でした。

一言で言うと、面白すぎです。

料理のコンテスト番組は日本でも昔からあったけど、ソーイングのコンテスト番組ってなかったと思います。

こういう発想ができるということは、イギリスでは今よっぽどソーイング・ブームが沸き起こっているのでしょうか。こんなに老若男女がソーイングを楽しんでいる国っていいなと思ってしまいました。

ものをつくることを本当に心から楽しんでいるって感じが、ドキドキと共に伝わってきました。

裁縫好きだけではなく、とにかくものづくりが好きという人におススメの番組です。