korentoの日々の手仕事ノート

手仕事のたのしみを綴っていきます。日常で感じることなども大切に。

Eテレ【やまと尼寺 精進日記】の和風ラタトゥイユ

9月29日(日)に放送された【やまと尼寺 精進日記】の「長月 秋の先どり小さな実り」を観ました。

【やまと尼寺 精進日記】はEテレで日曜午後6時(最終週)に放送されている番組です。(再放送は土曜午前5時30分)

奈良県桜井市になる音羽山観音寺という尼寺に住んでおられるご住職の後藤密榮さん、副住職の佐々木慈瞳さん、お手伝いのまっちゃんの三人を中心とした日々の暮らしを映像にまとめた番組です。

尼寺なので、旬のものを使った手づくりの精進料理が毎回出てくるのですが、これがまた美味しそうで目をうばわれます。

www4.nhk.or.jp

 

 

夏じまい

冒頭の場面、お寺の縁側にかけていた簾を外す作業をする観音寺のお三人。季節が夏から秋へとバトンタッチしていくなか、暮らしの夏じまいをする姿も、いつもながら本当に朗らかで楽しそう。

お寺の銀杏の大木を見ている慈瞳さん、銀杏の出来を気にしています。去年は、台風21号の影響で銀杏の収穫量が少なかったとか。今年は、銀杏の実をたくさん収穫できるといいですね。

 

無花果のコンポート

代々音羽山の麓に住む潤子さんが「また今年も約束のもの持ってきたよ」と、無花果を手にして観音寺をたずねて来られます。毎回、潤子さんも出ているのですが、よく観ると観音寺まで杖をついて登って来られているのですね。

地図を見ると、音羽山観音寺までは軽い登山と思っていた方が良さそうな道のりです。田舎に住む人たちは、足腰が普段の生活のなかで鍛えられそうです。

台所で4人で和気あいあいとしながら、潤子さんが持ってきた無花果の皮をむいてコンポートにします。お鍋のなかに水でひたひたに浸した無花果に日本酒と砂糖を入れて、15分ほど煮ていました。すだちの絞り汁も入れるのが隠し味のようです。映っていたのは未完成のコンポートだけども、とても美味しそうでした。

 

西吉野の富有柿

おにぎりをたくさん作って、西吉野のお友達のところへお出かけする、ご住職とまっちゃん。

学校の先生をされていた昔からのお友達の富有柿の栽培のお手入れのお手伝いをされます。富有柿がブドウのように、ひとつの枝に連なってたくさんできているのを、間引く作業をお手伝いされていました。

富有柿というのは過保護なもので、農家の方が年柄年中こまめにお世話をして、やっと収穫できるものだと、お友達がおっしゃられていました。木に実がなっているのを、ただ収穫しているだけではないのですね。考えれば当たり前のことなのだけど、とても勉強になりました。

間引いた青い富有柿をたくさん持って帰る途中、ヤマトトウキを栽培されている方のところをたずねます。ヤマトトウキは薬草で、セリ科の多年草でセロリに似た香りがするそうです。大和当帰と書くようなのですが、お友達が女性にいいとされていると言っていたので、昔から薬草として重宝されていたのでしょう。

お寺に持ち帰った、間引いた青い富有柿は奈良漬にしていました。実験のように楽しんでいる感じが楽しそうです。

 

銀杏の木の生命力

去年の台風21号で倒れた、山の大きな銀杏の木。慈瞳さんが、和歌山の炭焼き職人さんたちご家族の手助けのもと、倒れた銀杏の木を伐採していました。この銀杏の木、倒れたままで1年経っていても、また新しい銀杏の実をつけていて、ものすごい生命力を感じます。

炭焼き職人の方が、銀杏の木を炭に加工して活かそうと考えているとお話されていました。和歌山の炭ということは紀州備長炭になるのでしょうか。

倒れた銀杏の木の傍らにきれいな花が咲いていました。倒木に守られていたから鹿に食べられなかったのだろうと。

 

和風ラタトゥイユで今年最後の夏野菜の夏じまい

f:id:korento:20191005013236j:image

 

ご住職が炭焼き職人さんご家族たちをおもてなしするために精進料理をつくります。

お寺のお庭でつくっていた夏野菜をたくさん収穫し「夏野菜総決算、すべて食べつくす。」と言いながら、和風ラタトゥイユをつくりはじめます。お野菜たっぷりで、本当に体によさそう。仕上げにごま油と醤油を入れていました。

お庭で収穫したバジルに松の実を入れてすりつぶし、おかゆに乗せていました。

ヤマトトウキの味噌をかけた里芋の煮物や、デザートは無花果のコンポートと、とても美味しそうな精進料理の数々。とことん体によさそうなメニューです。

 

季節のうつろいを楽しむ心をたいせつにする

最後に、縁側で虫かごに入れた鈴虫の音色を聴きながら、観音様のお下がりの小さくなったたくさんのろうそくに火を灯して、夏の終わりの夕暮れを楽しんでいるお三人の姿。娯楽がなくても自然のうつろいを楽しみながら心豊かに暮らすことができるのだと、おしえてもらっているような気持ちになります。

9月の【やまと尼寺 精進日記】もとても良かったです。これから少しずつ秋の足音が近づいてきますが、わたしも小さな秋を探しながら暮らしてみたいなと思います。