korentoの日々の手仕事ノート

手仕事のたのしみを綴っていきます。日常で感じることなども大切に。

直木賞受賞作【蜜蜂と遠雷】を読んで感じたこと

※2017年2月はてなブログとはちがうプラットホームに書いた記事をこちらへ移行しました。

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先月、芥川賞直木賞の発見のニュースを見ていて、直木賞受賞作の【蜜蜂と遠雷】が、国際ピアノコンクールを描いた青春小説と知りました。

ニュースを見た翌日に通勤先の最寄り駅のブックキオスクへ行くと、店頭にたくさん並べてあり即購入。

500頁を超える大長編小説なのですが、面白くてページをめくる手が止まらず、一気に読んでしまいました。

著者の恩田陸さんは、もともとピアノに造詣が深い方なのかな。

 

いろいろ調べてみたら、芳ヶ江国際ピアノコンクールのモデルになっている、浜松国際ピアノコンクールに12年間も通って取材を続けていたそうです。
よっぽど好きで、強い興味や関心がないと、それだけの長期に渡る取材はできないのではないかな。
ピアノ音楽の現状について、もともと詳しく知っていた上で、丁寧な取材も加えながら描かれた小説だなと感じました。

 

この小説一冊が、国際ピアノコンクールのドキュメンタリーを観ているように視覚的にまず訴えてくるのですが、音楽小説なのでピアノ音楽も脳内で聴こえてきます。

このコンテスタントが弾く、この曲は、こんな音かな~なんて想像してみたり。

 

恩田陸さんが、「小説と音楽は相性がいい」というようなことをおっしゃっているようですが、視覚的にも聴覚的にも、多角的にイメージできるのが小説なのかなと思いました。

 

小説を読み進めていくうちに、ところどころで今の自分の気持ちに印象に残る言葉が出てきたりすると、付箋を貼って読み直したり。

コンテスタントたちが感じる言葉が、リアリティに満ちていて素晴らしいのです。

特に「音楽の神様に愛されている」という言葉は、胸に突き刺さりました。

国際コンクールという熾烈な競争の場では運不運もあり、「自分は音楽の神様に愛されているのだろうか」という気持ちになりかねないのだろうなと思います。

 

ふと、蜜蜂とは国際的なピアニストのことを表しているのかなと、浅はかながらも考えました。

一つの場所にとどまらず花から花へと飛び回る蜜蜂と、世界中を駆け巡る国際的ピアニスト。

 

まったくの勘違いで、著者の意図とまったく違うのかもしれないけど。

いろんなことを考えさせられた小説で、とても面白かったので、また読み直しています。

 

 

蜜蜂と遠雷

蜜蜂と遠雷

 

 

『蜜蜂と遠雷』ピアノ全集+1(完全盤)(8CD)

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