korentoの日々の手仕事ノート

手仕事のたのしみを綴っていきます。日常で感じることなども大切に。

【ソーイング・ビー】第9回は新メンバー登場とノースリーブのトップス対決

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ソーイング・コンテスト番組【ソーイング・ビー】のシーズン2がはじまりました。

第9回は新メンバー10名が登場します。

シーズン1の反響が大きかったのか、今回はイギリス全土から何千人もの応募があったそうです。

2名メンバーが増えたためか、シーズン1とソーイング・ルームの場所が変わっていました。見晴らしのいい水辺のソーイング・ルームです。

司会はクラーディア・ウィンクルマン、審査員はメイ・マーティンパトリック・グラントのシーズン1と同じ3名。

 

 

コットンのノースリーブのトップス対決

最初の課題であるノースリーブのトップスづくりは、型紙通りにつくることができるかを審査されます。制限時間は2時間半。

生地はコットンならどれでも構いません。

対決の冒頭で司会のクラーディアが「なぜ課題を3つの生地に?」と審査員にたずねます。

「コットン、ウール、シルクはもっとも一般的な天然素材で、コットンを最初に選んだのは安定感があるからだ。基本的なスキルをみるのにちょうどいい」とパトリック。

そしてクラーディアが「ノースリーブにしたのは?」とたずねると、メイがポイントを、

  • 端をきれいに整えられるか
  • 糸でつくるボタンループの手縫いの技術

の2つが大切であると答えます。

 

【手順】

型紙は前身ごろが1枚、後ろ身ごろが2枚、見返し(補強布)が3枚。

前身ごろにダーツを入れて形を整えたら、前後を肩に沿って縫い合わせてアイロンをかけます。

そして見返しをのせて、衿ぐりと袖ぐりを縫い合わせます。

見返しの下から肩を通して、後ろ身ごろを引っ張り出して表へかえして、脇を縫い合わせたら、後ろを縫ってボタンと糸のループをつけます。

 

【裏コバステッチ】

衿ぐりの内側を縫うテクニック。

見返し側のみ端からギリギリの位置にステッチを入れて縫い代をおさえます。折り込むとふくらまずに、スッキリときれいに仕上がるのが特徴です。

 

 

クリフ

1960年代に水玉のシャツを着ていたからと、水色の生地に白色の水玉の生地を選んだと笑顔で話すクリフ。

布の端がふくらむのを避けるために、縫い代に切り込みを等間隔に入れる作業のとき「これ苦手だ」「出来を考え過ぎるとミスする」と言っていました。

クリフがソーイングをはじめたのは3年前。「何かに没頭するのが好きなんです。できるはずのことができないと納得がいかない。自分との闘いです」と話し、それぞれの工程の前に精神統一していました。

「よく理解できないんだ。どのみち、時間切れになるな」と言いながらも楽しそうにハハっと笑うクリフは【ソーイング・ビー】に参加していること自体を楽しんでいるようです。

仕上がりについては、ピンが刺さったままだったり、いろんなところが未完成のままで残念でした。

 

チネロ

「コットンは作業がしやすいわ」と生地選びについて話すチネロ。

型紙を使わずに、2種類の生地に直接型を写して裁断していました。

型紙を使わない方法はテーラーのおばさんに教えてもらいながら方法を書きとめて、自宅に帰ってから練習をしたと言っていました。

普段は、2年半前に買った中古品のミシンを使ってソーイングしているチネロ。「他の人はもう何十年もソーイングしてる。でも経験が少ないのがわたしの武器!」と笑顔で話していました。

仕上がりについては、パトリックが「中央の縫い目が柄と平行になっていない」と指摘。メイは「裏コバステッチが縁の部分にしてある」と褒めます。パトリックがボタンがないことに気づきたずねるとチネロが「落ちました」と。制限時間に間に合わなかったのが残念です。

 

ジュリー

「小さいプリント柄にします。柄合わせの心配をしたくないから」と生地選びについて話すジュリー。3児の母であるジュリーのソーイング歴は4年半。ソーイングだけでなく、「わたしは何でもやってみるタイプです」と笑顔で、フローリングの張り替えというDIYまでこなすと話していました。

ジュリーは、一人だけ裏コバステッチの指示に従わずに、アイロンだけで見返しを平らにしていました。「いつものやり方でやる。型紙の指示に従わないとまずい?でも、大事なのは仕上がりでしょ」と言いながら。【ソーイング・ビー】では、まず基本をしっかりというのが求められるので、大丈夫なのかなとハラハラします。

見返しの下から肩を通して、後ろ身ごろを引っ張り出して表にかえす工程がわからず、ジェニーに「どうやるの?」と聞いてたジュリー。

仕上がりについては、メイが「裏コバステッチをしていない」とやはり指摘していました。

 

タマラ

「最初に飾るものを決めて、それに生地を合わせる」と生地選びをするタマラ。

10歳のときに母親からソーイングを習ったそうです。テーラーで働いていた曾祖母から代々受け継がれたソーイング技術だとか。イギリスらしいエピソードだなと思います。

仕上がりについては、「飾りはついているけど、やるべきことはすべてやった?裏コバステッチはOK、襟ぐりも平らね」とメイ。パトリックは「背中に飾りをつけたのは何かを隠すため?」と聞き、タマラは「いいえ、飾りを選んでから生地を選びました」と答えていました。

そして、メイには「指示に従って欲しかったわ。ループも糸じゃないし」と言われ、「求められていないことをしていないせいで、ちょっと失敗」とパトリックまで…。

審査員の片方が辛口だと、もう片方はフォローするのがこれまでの定番だったのですが、2人とも辛口コメントなので、何だか気の毒だなと思っていたら、クラーディアが「わたしはその飾りすきよ」とちゃんとフォローしていました。確かにそこまで酷い出来には見えなかったです。

 

リンダ

「コットンはわたしの好きな生地よ」と話すリンダ。

普段は学習支援のアシスタントの仕事をしています。「孫に何かつくるときは、愛をこめます。考えただけで涙が出ちゃう」と話し、孫大好きなおばあちゃん像が垣間見えました。こども好きな人柄がにじみ出ているリンダです。

リンダは聴覚障がい者で、コンテストには手話通訳者が同席します。パトリックが「ここだと景色がきれいすぎて気が散るんじゃない?」とたずねますが、「窓の外を見る余裕はないわ。それに聴覚障がいのおかげで雑音は気にならないの。自分のやっていることに没頭できるのよ」と前向きに答えていました。

仕上がりについては、ボタンループの糸が束ねられていないことを、パトリックから指摘されていました。

 

ヘザー

夫と愛犬と暮らしているヘザー。

「わたしは長いこと隠れてソーイングをしていました。服を買うお金がなくて。周りから何でも手づくりなのねって言われたくなくて、ずっと内緒にしていたんです」と話していました。

ヘザーの年齢はわかりませんが、今はトップスだとワンコインでも十分なものを買うことができるので手づくりする方がコストがかかるけど、ひと昔前は既製服は高くて、なかなか新しいものを買うことができなかった世代なのかもしれません。

見返しを襟ぐりにつけるために、ピンできっちり皺ができないように生地を平らにしていましたが、ソーイング姿がとても落ち着いていて素敵だなと思いました。「布の厚みでふくらむのを避けたいから縫い代を整えているの、特に襟ぐりのあたり」と丁寧に仕事をしていたヘザー。個人的に注目して観てしまいます。

仕上がりについては、「裏コバステッチが素晴らしい!良くできてる。文句なしね」とメイが絶賛。パトリックは「生地を上手く扱っている。ボタンループも正しいサイズだ」とパトリック。

 

デビッド

警察官のデビッドは、足を手術し自宅で過ごしています。

「妻は裁縫が苦手です。以前、娘の水泳用のバッヂを縫ったんですが、わたしがやり直しました、ひどくて」と言っていました。普段からソーイングを率先してやっているようです。

手術した方の足を、椅子に挙げて作業していたデビッド。

「裾が上手く縫えない、手が大きすぎて」とぼやきながらも、諦めることなくミシンと格闘していました。

仕上がりについては、メイが襟ぐりが伸びてしまっていて体にフィットしないと指摘。「裾は前身ごろの方が丁寧だ」とパトリック。

 

ジェニー

「参加者のなかで、君だけが目立つ柄を選んだね」とパトリックに言われたジェニーは、「挑戦してみたの。こんな柄使ったことなかったから」と答えていました。

柄の中心が前身ごろの中央にこなければ、バランスが崩れる可能性がありますが、パトリックが「ちゃんと柄を揃えている」と評価していました。

普段、ジェニーはソフトウェアの会社に勤めています。1年半前に自分のウェデウィングドレスを縫ってからソーイングに夢中になったのだとか。

仕上がりは、パトリックが「柄の中央の部分がきれいに合っている。裾の部分も柄が同じ位置にある」と褒めますが、メイは裏コバステッチが縫い目の際に入っていないことを指摘していました。

 

サイモン

サイモンの職場はブラッドフォードにある産業博物館。機織り機などがずらりと並んでいるような紡績に関する職場のためか、きれいな布が大好きだと話していました。

「じっくりと2日間くらいかけてつくりたい」と、初日からややぼやき気味のサイモン。

裏コバステッチを型紙の説明を読んだとき「呪文か何か?」と言っていました。途中「間に合わないかも!」と言っていたり、裾を仕上げるときはピリピリして、審査員のメイに「見ないで!」と言っていました。あまり裏表のなさそうな性格の若者といった感じのサイモン、これからムードメーカーになるのかなと勝手に思ったりします。

仕上がりについては、裏コバステッチがかなり縫い目から離れていることと、背中の皺が寄っていることを、メイから指摘されていました。パトリックは、「ボタンループがついていないから技量があるか判断できない」、そして「これを着たくない」とおなじみの超辛口コメントをバッサリ言っていました。初回でここまで言ってしまうなんてパトリック…と思ったけど、歯に衣を着せぬパトリックらしいです。

 

セリーナ

夫と2人の娘、ヤギや犬と暮らしているセリーナ。ソーイング歴は40年。

「忙しい毎日だけど、ソーイングのときだけは好きな音楽を聴きながら静かにすごすことができるんです」と笑顔で話していました。

「作業は早いんだけど、すぐに飽きちゃう。うちには未完成のものがたくさんよ」と言うと「これは完成させて!」とクラーディアに突っ込まれていました。

仕上がりについては、「襟ぐりがきれいだし、裏コバステッチもできてる。ボタンにループがちゃんとかけられるし、上の部分もそろってる」とメイが絶賛します。

 

ノースリーブのトップス対決の審査結果

1位 ヘザー

2位 セリーナ

3位 タマラ

4位 ジェニー

5位 ジュリー

6位 リンダ

7位 チネロ

8位 デビッド

9位 サイモン

10位 クリフ

 

ウールスカートのリメイク対決

ウールのロングスカートを制限時間1時間半でリメイクする対決。

ルールはなく、それぞれの創造性が試されます。

今回、審査員は制作過程を見ないことになりました。「見ないで」と希望するコンテスタントが多かったのでしょうか。

スカートの丈を短くする人やまちをつけて幅を変える人、ちがう生地やポケットを足す人もいます。

ちがう生地でストラップをつくって付けている人もいたり。ストラップをつけるというのは、制限時間に間に合えば斬新なリメイクだなと思いました。

デザインとしては、フレアをつけている人が多かったような気がします。今回は10名コンテスタントがいるので、それぞれの個性あふれる10作品が見られるという楽しみがあります。

個人的にぺプラムスカートをつくるチネロのリメイクは、素敵なものになりそうだなと思いました。リメイク対決とは関係ないけど、チネロの身につけているファッションと鮮やかな色づかいが素敵だなと思いながら、つい観てしまいます。

リメイク対決の審査結果は次週にというところで第9回は終了。

 

まとめ

シーズン2は10名のソーイング名人が集まってスタートしたので、前回のシーズン1がいかに人気があったのかが伺えます。2名増えただけなのですが、観ている側としても、メンバーの多さにやや圧倒されます。コンテスタントの名前と顔がなかなか一致しない…。

今回、審査員たちがあまりソーイングの場に出て行かなかったのが印象的でした。以前のように、ソーイングの作業工程を見ながら、パトリックが辛口でバッサリ言ったりしません。

コンテスタント2人から「見ないで」と言われていたので、もしかして希望があったのかなと思いました。確かに側で批評されていたら、気が散って作業に集中できないかもしれません。

 

シーズン1とメンバーが変わって、また雰囲気がガラリと変わった【ソーイング・ビー】。次週はナイトウエア対決。そこでシルクの生地が出てくるのでしょうか。楽しみです。